アナトの屋敷は人間より人外が多いのが現状。訪問者もまたしかり。
出来損ない、奇形、異常者――…周りとは根本的に違う「何か」を持つもの。
差別・偏見・迫害といった色のない世界で生まれ育つのが大半だと思われます。
受け入れてくれるものより、受け入れてくれぬものの方が多い世界。
普通に考えて、ただつらい世界だと思います。
聖職者は救いを代弁するもの。代行するもの。
彼女はヒト殺しではありますが、人殺しではありません。
ヒト殺しは罪ではありませんが、人殺しは罪になるからです。
まるで、一人殺せば殺人、百人殺せば英雄だ。
ヒトを殺せば喜びの笑顔、人を殺せば罵倒と恐怖の眼がある。
苦しむ者に、悩める者に、手をさしのべ導くヒトであるべき。
それが、もっとも苦しむ者に手をさしのべずに何をするのか。
「人を助ける人より、ヒトを助ける人が不足している世界ですから。」
ただ単に興味がそそられるのもあるんでしょうが、一時でも休める場所を提供しようと思ったのかもしれません。偏見も差別も迫害もない場所。
同じ世界に生まれたけれど相容れぬ壁が生まれたイキモノたち。
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