彼はどんな気持ちであの言葉を言ったのだろう。
すくなくとも、軽い言葉じゃなかった。気持ちも軽くはなかろう。
だが、俺は受け止めなかった。受け止めれずにいた。
二度と言わないでくれ、静まり帰る部屋で彼にそう言いい、彼からしてみれば、
「お前が先にやったんだろう」といった具合だろうか?
そうである。そうではあるけれど、言わないでくれ。頼むから。
苦しいのか哀しいのか腹立たしいのか痛いのか、よく分からずに泣きたくなった。
でも、泣くには色々足りない俺だからただ静かに冷え込んだ。分からない。裂いたような痛みに悪態をつくしかない。
畜生、ろくでもない。なさすぎる。
相手を思うから自分が見えなくなるのか、自分を思うから相手が見えなくなるのか。
俺はあそこで是非そうして? なんて言えたか?言えるのか?
言えるものか!
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