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1/21 氷炭の森

今宵は、二月ぶりにあう友人を訪ねて氷炭の森に入った。
えらく慎重に書かれた文面に、何だろう、とは思っていたんだが――…
「この日」に起こったある出来事。そのお礼をしようと思ってのことだったらしい。
…その律儀さったら!よくよく分かっていたはずなんだが、ナダは本当にまめだと思う。
可愛らしさに愛おしさを足して、何かで割った感情がそりゃあ沸きもする。
思ったままに彼にも言ったが、結果は――…書くまでもないか。

さて、お礼といってもナダ自身が決めかねていたし、俺となるといつも無いときたもんだ。
さっそく暗礁に乗り上げる。しかし、だ。一筋の光がうんたかんたら。何でもするとまで言われたら………頼み事は一つ!そう意気込んで伝えたわりに、俺はすぐさまソレを取り下げた。そりゃあ、俺と彼の平穏な日々のために!英断だった。偉い、誰か褒めてくれ。嘘。褒めなくていい。

結局、俺は時折ソーンの顔を見に来てくれるという約束と、猫の彼を(理性を働かせながら)猫可愛がりする事が出来たわけだから。彼のもふもふは、ソーンともまた違ったもふもふ。船の上以来の感触にしみじみとそう感じてその日は終わった。


誰かを助けるのに理由はいらない。ナダを助けるのにも等しく理由は不要だ。
けど、俺は“ああいった”感情をもらうのには大層で重大な理由が必要な気がして「勿体ない」なんていう。いいのか? 本当に? そう思わずにいられない。困った。
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