hetare ある悪魔の記憶

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2025-09-11

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ある悪魔の記憶

（ある悪魔の記憶は、文字として見えぬ何かに記され―……）

◎１１月１０日
知らないセカイに来た。
気づいたら、僕は、そこに倒れていて。前の記憶はない。
何をしてたんだっけ？　　わかんない。

そこで出会った年寄りくさい「すりーへっど」は随分とフカフカで
さうざんと、や、すぷーとにく、おりおんへっど、みたいにゴワゴワしてなかった！
おどろきだ。あの子たちにも教えたいなっ。

親切にしてくれる赤いひと。なまえは、はうる。
燃え上がる白熱や、燃えさかる炎とは違う　あかいろ。
お爺ちゃんがくるまで、いっしょにいてくれるんだって！

◎１１月１２日
知らないセカイ、ふつかめ。
こわい。さみしい。こわい。こわい。かえりたい。
たえられなくなって、外に飛び出した。こわいのは、どこも同じなんだね。

けど、やさしいお兄さんはこわくなかった。
おっきいんだ。怒鳴ったり、殴ったりしない、おだやかな眼をもったひと。
おとこの約束もした。早くかえらなきゃ、そして、元気でいるんだ。
彼と、また会う日まで！

◎１１月１５日
机の下で、みつけた手紙。気づいたら、もうポケットの中に押し込んでた。
どういう意味なのかな。・・・・・わかんないや。

そう、びっくりな事があった。なだ、に会った！
なだ、も僕と同じぐらい吃驚してた。なんでかな？　
お爺ちゃんと似てるけど、似てないなぁー、ふしぎ。

ワガママも言ってしまった。今、寝てるんだけど
まだ心臓がはねてる。ふあんがそわそわしてる。かおがあついー。

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