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2/5 黒の森

黒の森で、なんとなく考え事に耽っていたら危うく体に切れ目が入る所だった。
まぁ、色々と幸運な?要因が重なって、久しぶりに軽い身のこなしで避けたけれど。

例えば、貧民街で引ったくりにあった場合に責められるのは誰だろう? 
引ったくりじゃなくとも、いわゆる不幸な出来事。盗人?犯人? いいや、違う。
大概の答えは「被害者」であるように(そういった場所なのだから、それ相応の準備をすべきなのだという世間一般論。)ああいった物騒な森で、何か起こったとしても……責められるとしたら彼だろうか? いいや、違うんだよ。やっぱり。

なんだか、こっちが申し訳なくなるぐらいに彼は自分の行いに負い目を感じたようだった。
まぁ、修行の一環に巻き込まれて怪我……というのも勿論喜ばしい話じゃないが、場所が場所だ。俺の事を現地の魔物だと思って、率先的に攻撃してもいいぐらいだぞ。(冗談でもなく俺は魔の類で、そして、勿論魔物を倒して欲しいわけではない。)

そんなに喋ったわけじゃなかったが、いかにも真面目で心配性…人が良いといった看板の背負える青年。たぶん、声からして青年。俺達が通過儀礼で行ったように、彼らは傷ではなく歯を抜く文化があったそうだ。いやぁ、抜歯はコワイよ。牙を奪われるなんて、顔に傷つけるよりコワイ!
でも、数本なので大丈夫らしい…一番鋭く無い歯を選んで抜くの?
といっても、人間の“牙”は口の中にないから関係ないのかもな。

彼らはサメでもなく、悪魔でもないので。



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