hetare ■DIARY

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2025-09-10

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7/1　カサブランカの花

壁際に、約束のカサブランカが咲いている。
雄大な愛と威厳と高貴を花弁の乗せた真白の女王。

この花を見ると、二つの顔がふいに思い浮かぶ。
そのうちの1人は、この花を見る事があるかはわからないが――
元気に暮らしているといい。

しかし、もう夏になったのか。早いものだ。
……昔は、とりたてて何かあった季節ではなかったはずだが、
今では、俺にとって感情を呼び起こす季節の一つとなってしまった。
後悔はない。

しかし、言葉に表せない罪悪感がこびり付いて離れやしない。

今年の冬、ナダに気にしすぎだ、律儀などと言ったくせに。
そういった俺自身がひどく拘っている。ナダの事をどうこうなど言えない。

別の事で同じく罪悪感があると零した■■■■に対し、
俺は諸手で感謝を示し、気にするなと迷うことなく言い切れたのに…
自分の事になると心は硬くなり、口が重い。